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2022.03.24

良質な国産の山葡萄蔓のみを使用する理由

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かご編みに使用している素材はすべて日本の国有林で採取した国産の山葡萄の蔓のみを使用しています。

毎年梅雨時の採取期間に店主自ら山々に入り、採取しています。

 

自ら採取した国産の山葡萄蔓のみ使用

山葡萄の蔓の樹皮が剥けるのは、一年間で梅雨時の約二〜三週間と僅かな期間しかありません。

その梅雨時の採取期間に店主自ら山々に入り、木に登り、上部で蔓を落とし、樹皮を剥き、束ねて下山します。

蔓取りの期間はそれを毎日繰り返し、一年分のかご編みに必要な量を採取します。

その後数ヶ月乾燥させた後、鞣し加工をして細く裁断し、ヒゴにします。

 

※国有林の入山には、林野庁の許可を取り入山しています。

 

 

良質な山葡萄蔓のみを採取

毎年山に入って山葡萄の蔓を見ていると、全てが樹皮が良質な状態なわけではない事に気づきます。

傷が付いていたり、表面が黒ずんでいたり、鬼皮が剥がれにくかったり、極端に薄かったり、状態は様々ですが、この様な蔓を採取しても、大抵キレイな編み素材にはなりません。

山葡萄の蔓は毎年脱皮を繰り返し、その一番外側の樹皮が今年採取出来る樹皮になり、採取をしなければ、翌年以降には鬼皮となり、そして、また内側の一層が一番外側の皮となります。

 

今は状態の悪い樹皮も、何年か脱皮を繰り返す内に、綺麗で健康な状態を取り戻す。その時に改めて一番良い状態で採取させて貰う為に、状態の良くないものは無理に取らずに見送る様にしています。

 

採取するのは必要な分だけ

一年分の材料を採取するとは云っても、決して取りすぎることはしません。

山葡萄の蔓は一年に少しずつ成長し、かご編みに最適な物は樹齢20〜30年のものと云われます。

一度切ってしまえば、次に採取できるのは何十年も先になってしまうため、毎年適切なものを必要な分だけ採取することで、成長と採取の持続可能なサイクルを維持しています。

また、成長しすぎた蔓を採取することで、木々の成長を阻害するのを防ぎ、森林の再生とサスティナブルな循環を促します。

 

 

国産の山葡萄が生み出す強度と経年変化

良質な国産の山葡萄の蔓を使った製品は、丈夫で靭やかなだけでなく、使うほどに飴色に変化し深いツヤを帯びていきます。

中国産の物と違い、油や薬品を塗る必要はありません。

ただ手で撫でてあげるだけでツヤを放ち、驚く程綺麗に成長します。

また、永く使うことでどうしても負荷がかかってしまい破損してしまった部分も、その部分だけを補修しやすいのも山葡萄製品ならではです。

 

 

 

使い手の思いと共に繋がるかご

国産の山葡萄を使ったかごバッグは、大切にお使いいただくことで永く永く楽しむことが出来ます。

それは、今からお使いになる貴方だけでなく、お子さんやお孫さんなど次の世代まで受け継ぐことが出来ます。

大切にお使い頂いたかごを、その大切な思いと共に育て、繋げることが出来る山葡萄かごバッグをぜひお楽しみください。

 

 

素材の採取についての思いはSTORYにも掲載しています。

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