2022.11.29
東京チェンソーズさんに檜原村を案内してもらいました
飯能市で自然素材を扱う仕事をしている仲間たちで大人の社会科見学。
東京西部の檜原村を拠点に、新しい視点で未来に繋がる林業に取り組んでいる東京チェンソーズさん。
同じく林業で栄えた背景を持つ飯能市で活動している縁で、東京チェンソーズさんに檜原村と彼らの管理している山林を案内してもらいました。
メンバーは、今回の発起人であるアンティーク家具ショップのREFACTORY antiquesさん、住宅等の設計士独楽蔵さん、花屋のLa montagne flowerさん、青梅の久保田農園さん。
林業の抱える問題や、街としての恒久的な課題など、それぞれ立場の違う観点から考え方を巡らせてディスカッションさせて頂きました。
僕自身、林業においては厄介者である蔓を素材にしていることもあり、前々から林業のプロと意見を交わしたいと考えていたので、とても有意義な時間でした。
林業にとって邪魔でしかない蔓でかごを作る仕事があったり、山内で何気なく咲いている花が市場で高額で取引されていたり、建材としては使えないとされている材木が味のある家具に生まれ変わったり、一方ではゴミだと思われているものが一方では宝の山だったりすることがあります。
一見関係のない仕事に見えて、結局のところ皆の仕事は繋がっているものなので、相互に理解を深めることで、より有効で効率的な仕事ができると思います。
林業においても、ただ木を切るだけでなく、森林の整備、切った木の運搬、乾燥、製材、材木としての販売、その他の製品化、またそれの販売など、多くの仕事がありどれが欠けても林業は成り立ちません。
当然、全てのセクションを同じ人間が行うことは出来ない為、一人の人間が受け持つのは多くの仕事のたった一部です。
林業以外でも同様で、自分の仕事がどこに繋がっているのか、
一枚の発注書がどれだけの人間を動かすのか、その人達の仕事が何故必要なのか、
またこの一連の仕事によって世界に、他人にどんな影響があるのか。
自分の携わる仕事は地球上に存在する繋がった仕事のワンセクションで、その先を想像することが大切だと思います。
必要な仕事なのにその価値が理解されないと無くなってしまうと、巡り巡って自分の仕事にも支障がきたす場合があります。
そうならない様に互いにイメージを持って仕事していくことが大切で、それが地球にも人にも優しい世界に繋がっていくと思います。
そんな事を考えるきっかけになりました。
東京チェンソーズさん、ありがとうございました。